今回見たアニメは「キノの旅 -the Beautiful World-」。
原作は 時雨沢恵一 さんのアニメ。
キノの旅のアニメは2003年にもありますが、今回見たのは2017年の作品です。
1話完結型の短編集といった感じのアニメ。
この作品は正直「地味」な作品です。
大きく盛り上がる場面はほとんどないし、号泣するような場面もない。
ただ、その淡々とした描き方は物語の内容をより強めていると思いました。
そしてこの物語の1つ1つがキノの旅の重要な部分で、今まで見たアニメとは異質な存在となっています。
哲学的でもあり風刺的なアニメだと思います。
詳しく書いていくので下を見てくださいね^^
中々考えさせられるアニメです。
評価 : ★★★☆☆
ジャンル
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キノの旅 アニメ の 内容紹介・あらすじ
「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。
引用:キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series
キノの旅 アニメ の PV動画・予告
キノの旅 アニメ は小説・短編集を読んでいるかのようなアニメ
旅人のキノが言葉を使える愛車エルメスにまたがり、色々な国に出向くというお話。
訪れた国の住人、国のルール、考え方などがそれぞれ違う。
主人公のキノの言動よりもこれらの方がメインとも取れる描き方。
全体的に淡々としているため「つまらない」と感じる部分も多いかもしれないけど、この淡々としているのが寓話ぽくて良い。
アニメだけど小説・短編集を読んでいる印象。
過度な演出な少ないからなおさらそう思える。
キノの旅 アニメは1話完結型の含みを持たせた物語
1話完結型でそれぞれ全く違う話が続く。
それぞれの話の意味を探ると面白いんですよ^^
「あ~、こういうのあるある」と思わせられる人や事が多数。
だから、風刺的意味合いも強い気がしました。
1話 人を殺すことができる国
人を殺すことが許されている国。
「人を殺すことが許されている=人を殺して良いわけではない」というのが面白い。
リアルでも「〇〇してもよい」というのが完全に「〇〇はOK」ではない場合も多い。
許されているのにしてはいけないという矛盾。
3話 迷惑な国
動き続ける国。
道を城壁でふさぐ国。
動き続けるために城壁を破壊する。
優しそうな口調だが、やっている事は自己中心的。
・・・あ~、こういう人いるよな~。
そして道を城壁でふさぐ国も、通せんぼをしておいて言う事を聞かないと攻撃をする。
・・・あ~、こういう人いるよな~。
どちらも悪い部分があって、どっちもどっちだわ~。
そして、キノは一度は門前払いを受けていて、動き続ける国を利用して城壁の向こうへ進むことができた。
利用したのがとても人間臭い^^
5話 嘘つき達の国
これは他の話とは違う、切ないけど優しい人達の話。
レジスタンスとして活動していた男、たびたびくる女に恋をする。
男は国を潰すために暗躍、国王達を殺害した・・・そのなかに恋をした女性=国王の娘がおり自らの手で愛する人を殺してしまった。
そして気が狂ってしまった。
英雄である男に対して街の人々は嘘を言い続ける事で生活を続ける。
使用人として雇われた女性も男に嘘をつき続ける。
そして男も嘘を言い続ける。
優しさのための嘘で、嘘を嘘として理解し、嘘を優しさとして理解しあっている登場人物が全員が全員に対して嘘をつく街。
優しい嘘の街。
8話 電波の国
電波により住人がたまにおかしくなってしまう国
しかし電波塔は既に壊れていて電波など発生していない。
その事を教えても「そんなはずはない!お前は電波にやられている!!」と怒る
・・・あ~、こういう人いるよな~。
この回は本当によくいる人達をあらわしていると思いました。
■
などなど!
淡々とした普通の国々の中に色々な想いや考え方があり、僕らの世界と同じで風刺的でもあります。
また、面白いのが1話を見終えて再度同じ話を見ると色々な事に気が付けるということ。
10話「優しい国」などは最後まで見てもう一度見ると、国民の表情やセリフの意味がとてもわかります。
これは本当に必見!!!
奥が深いアニメです。
悠木碧の演技力
キノの声は悠木碧さんでした。
・・・え!? 悠木碧さん!?!?
全然気が付かなかった!!!
↓この最初の声。
悠木碧さんの声は色々と聞いてきています。
「七つの大罪」のディアンヌ、「ACCA13区監察課」のロッタ、「六花の勇者」のフレミー・・・などなど。
最初は耳につくような声(役)が多くて「 悠木碧さんの声は苦手だ!」と記事にも書いてしまいました。(該当記事 → 「クオリディアコード」)
色んな作品の声を聴けば聞くほど、悠木碧さんスゴイなと思うように今は好きになっています。
そして今回のキノの声。
これは素晴らしい!
ここまで声の幅が広いのかと!
さらに感情を荒げることが少ない中での感情の変化。
うん、こりゃすごいわ!
悠木碧さん、本当に素晴らしい声優さんですね^^
キノの旅は「悠木碧さんの演技を聴くアニメ」と言っても良いくらい。
(もちろん内容も良いけどね)
素晴らしい!
キノの旅は悠木碧さんのデビュー作
キノの旅は2003年にもアニメ化をされており、今回見たのは2017年アニメです。
2017年版のキノの声優は悠木碧さんです
そして2003年のキノの旅は悠木碧さんの声優デビュー作でもあります。
「優しい国」に登場した さくら の役です。
当時は悠木碧ではなく 八武崎碧 という名前でした。
デビューした作品で次は主人公の役という良い配役^^
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キノの旅 アニメの 声優が良い!
今回このアニメを見て声優の力に感動しました。
キノの旅 アニメ の主題歌OP・ED曲が良い!
OP1 here and there - やなぎなぎ
OP1 here and there / やなぎなぎ
作詞・歌 - やなぎなぎ / 作曲・編曲 - 中沢伴行
ED1 砂糖玉の月 - やなぎなぎ
作詞・作曲・歌 - やなぎなぎ / 編曲 - 出羽良彰
キノの旅 アニメの スタッフ
キノの旅 アニメ 1話が無料で見られます
キノの旅 の「 1. 『人を殺すことができる国』」はAmazonで無料で見られます。
キノの旅 アニメの口コミ、良い・悪い評価感想(Amazonレビューより引用)
もはやキノの旅ではない
ただ、キノにおいて最も重要なシナリオがあまりにもお粗末。テンポが良いのはわかりますが、雰囲気の描写が少なすぎて、キノがただの射撃がうまいお尋ね者になっています。そもそも、コロシアムや船の国を一話に収めようとするのはおかしいのでは?進行上、シズとティーを入れるために仕方なくやった感がすごい。ただ流れを見るだけで、考えさせたり余韻を感じさせたりできないキノの旅は、キノの旅ではないです。 :レビュー元
キノの旅 アニメ は面白い?つまらない? 評価 :★★★☆☆
「キノの旅 -the Beautiful World-」のレビューでした。
この作品の評価はとても難しいですね~。
「あ~!見てよかった!!!」というわけでもないし「損した」というわけでもない。
じんわりと「わかるわ~」という感じ。
内容も構成も丁寧な作品でいわゆる「良い」というものだと思います。
ただ良いんだけど、ちょっと淡々としすぎたかな~という感じ。
この気持ち分かります?(笑)
「決して悪くないんだけど、むしろ良いなんだけど、超良いまではいかない・・・でも悪いわけじゃないよ」という感じ。
短編集だから尚更思うのかもしれません。
でも色々と考えさせられるアニメなので、見てみると色々な発見があると思います^^
評価 : ★★★☆☆
ジャンル
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